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【連載小説】プレトとルリスの冒険 – 「第16話・寂れた街」

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プレトとルリスは事故対応を終えると、

ピンクのレグルスで次の街へ移動していく。

プレトは、発熱しているルリスの代わりに

操縦をすると申し出たが、

ハンドルを握っていた方が元気になるからと

断られたので、やむなく助手席に座ることにした。

足元のバックパックの上に、

靴を脱いだ両足を乗せ、

2人分の寝袋を抱きかかえる。

レグルスの中は2人分の荷物でパンパンだった。

プレトが小柄でなかったら乗れなかったかもしれない。

プレトは一人、ぶつぶつと呟きつづける。

当たり前のことだが、

事故による傷心がぶり返しているのだ。

「私はさ、もともとレグルスとか、さほど興味なかったんだよ。

日常生活にどうしても必要だから買っただけなんだ。

みんなも持ってるし。どこに行くにしても、何をするにしても、

レグルスがないと無理だから」

ルリスが操縦しながら、こちらをチラチラ見ている。

プレトは気にせずに続けた。

「レグルスに乗ってれば、ムイムイも顔にぶつかってこないし。

数滴のパラライトアルミニウムでたくさん走ってくれるから、

コスパ良いしさ。レグルスなんて、それだけのものなんだ。

それ以上でも以下でもない」

ルリスが口を開いた。

「自転車だと、ムイムイが目に入って痛いもんね」

プレトの心の傷口を刺激しないように、

わざと適当に話してくれているのが分かった。

プレトはルリスに語りかける。

「……私のレグルスをさ、初めて沐浴してくれたのは

ルリスだったよね」

「沐浴? 沐浴って、赤ちゃんを洗うことだよね? 

まさか、洗車のことを言ってるの?」

ルリスは困惑している様子だった。

「そうだよ。これからはさ、私がこのレグルスを洗うよ」

「それは大丈夫!」ルリスが食い気味に断る。

「そお?」

「だってさ、あなたが洗車すると、

泡が見たことない色になるんだもん……」

ルリスの語尾が小さくなっていく。

プレトは身振りをつけて説明をした。

「あれは、洗剤に混ぜ物をしただけだよ。

窓から入ってきたスカイフィッシュをこうやって……」

「やだ! 説明しないで!」




続きは、こちらから、どうぞ!

【連載小説】プレトとルリスの冒険 –

「第16話・寂れた街」


by RAPT×TOPAZ




皆様に沢山の祝福が望みますように

むね


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光の騎士 むね

Author:光の騎士 むね
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あなたは、愛に包まれます。
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