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【連載小説】プレトとルリスの冒険 – 「第14話・故意の衝突事故」

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「ただいまー」

「おかえりー」

プレトがホテルに戻ったとき、

ルリスは布団にくるまっていた。

ルリスに冷えたスポーツドリンクを手渡し、

他のドリンクは冷蔵庫にしまっておく。

そのとき、プレトの携帯電話に着信が入った。

誰かと思えば、チユリさんだった。

「はい、プレトです」と電話に出ると、

チユリさんの柔らかい声が聞こえてきた。

「急にごめんなさい。今ちょうど時間ができたから、

話せたらなと思ってかけちゃった」

「大丈夫ですよ。ちょうど何もしていませんでした」

「ふふふ。旅の調子はどうかしら?」

プレトはこれまで自分の身に起きたことを詳しく伝えた。

チユリさんは最後まで「うんうん」と

頷きながら聞いてくれた。

「……そうだったの。本当に大変だったわね。でも、

なんとかうまくいくようにお祈りするわね」

プレトを心から労る響きだった。

「お祈りですか?」

思わず聞き返した。

就職活動中に届く不採用通知は

『お祈りメール』と呼ばれていて、

それならプレトももらったことがある。

しかしチユリさんは

「ええ、神様にお祈りするわね」と言った。

「じゃあ道中、気をつけてね。また連絡するわね!」

「あ、ありがとうございます!」

携帯電話を右耳にあてたまま、

プレトは壁に向かってお辞儀をした。

「電話、終わった?」

ルリスが尋ねてきた。

ベッドから上体を起こし、

ペットボトルの蓋を開けようとしている。

さっきより両頬が赤いように見えた。

熱がさらに上がっているのかもしれない。

プレトはサイドテーブルに置かれた体温計を手に取り、

友人に差し出した。

ルリスはスポーツドリンクを数口飲んでから、

体温計を受け取った。

熱を測り終えたところで、

「どうだった?」とプレトが訊くと、

「38.0度」と、返事が返ってきた。

やはり熱が上がっているようだ。

ルリスは肩を落とし、再び布団にくるまった。

顔だけプレトの方を向けて問いかけてくる。

「さっきの電話、誰からだったの?」

プレトはその電話の内容を、簡単に説明した。

「そっか、例の優しい上司って、チユリさんっていうんだ」

「そうだよ」

ルリスが赤い頬のままニコッとした。

「思ったんだけどさ。チユリさんが所長になればいいよね」

ははは!と、プレトは思わず笑ってしまった。

「激しく同意!」

「ごめんね」

「え?」

ルリスが急に謝ってきたので、プレトは驚いて、

思わず舌を噛みそうになった。

「急にどうしたの?」




続きは、こちらから、どうぞ!

【連載小説】プレトとルリスの冒険 –

「第14話・故意の衝突事故」

by RAPT×TOPAZ






皆様に沢山の祝福が望みますように

むね


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