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【連載小説】プレトとルリスの冒険 – 「第10話・初めての野営」

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「プレト…」

ルリスの声に、プレトはハッとした。

横に目をやると、ルリスが立ちすくんでいる。

クリームも様子を伺うように、プレトの顔を覗き込んでいた。

「何もできなくてごめん」

ルリスが蚊の鳴くような声で言った。

「……ううん。なんとか収まってよかった」

プレトは冷静さを取り戻し、タオルを掴むと、

レグルスの座席の足元に置いた。

「とんだ災難だったよ」

「うん……」

ルリスの声に覇気がない。

心を抉られた後に、

荒んだプレトを目の前にしたのだから当然だ。

なんとか取り繕わなくては。

「はあー、疲れたー」

プレトは、わざと特大のため息をつく。

「私の背中に、こなきじじい乗ってない? 身体が重いよ」

「乗ってないよ」

ルリスが答えた。

「ここで妖怪に襲われたら、脳が情報を処理しきれないよ」

「そりゃそうだ」

ルリスの口角が、ほんの少し上がっているのを確認し、

プレトはホッとした。


すでに陽が傾き始めている。

移動する気力もないので、

今日はここで野営をすることにした。

先ずはテントを張る。

それぞれ1人用のトンネル型テントを持参していた。

「同じブランドを選んだよ」

ルリスがニヤッとした。

出発前日にプレトの装備を確認しただけで、

ブランドまで記憶したようだ。

あの時点で、

ルリスはついてくる気満々だったのだろう。

テントの端と端を連結させ、細長いトンネルにした。

出入りするときは側面の開口部を使う仕組みだ。

プレトもルリスも細身なので、

横に並んでもなんとか寝られそうだったが、

さすがに寝返りしたときに辛そうだから、

頭を向かい合わせにして寝た方がいいかも知れない。

プレトの難燃性小型タープテントも、

すぐそばに張っておいた。


テントの設営が終わると、

タープの中で焚き火を起こした。

「わたしの装備、プレトの装備の下位互換だからさ、

こっちの薪から使おうよ」

ルリスが提案してくれたので、お言葉に甘えることにした。




続きは、こちらから、どうぞ!

【連載小説】プレトとルリスの冒険 – 「第10話・初めての野営」 

by RAPT×TOPAZ





皆様に沢山の祝福が望みますように

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