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【連載小説】プレトとルリスの冒険 – 「第5話・別れの挨拶」

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ルリスと言い争いをした数日後、プレトは職場で装備を受け取った。

「重くなってごめんね」と、チユリさんが渡してくれた。

確認してみると、通常の装備よりもかなり充実している。

予備も多く入れられていて、

何かが故障しても不足することはなさそうだ。

「こんなに沢山、ありがとうございます」

プレトは感謝を伝えた。

そして、 装備品をいくつか取り出しているうちに、

あるものが入れられていることに気付いた。

「え! これって、ポケットムイムイですか」

「そうよ。奮発したの」

ポケットムイムイは貴重品だ。

ムイムイをまとめて固めたもので、通常のムイムイと同じように、

濁ったシャボン玉のような色と、グミのような質感をしている。

自重で少し潰れていて、大きな饅頭のようだ。

重くて浮かばないので、木箱に入れられている。

これを少しずつちぎり、

携帯電話や通信機の本体にくっつけて使うのだ。

通常、ポケットムイムイは、

1つの採取チームにつき1つだけ携帯が許されている。

個人で所持できることはないに等しい。


「ムイムイはどこにでもあるから大丈夫だとは思うけど、

風向きの関係で捕まえられないタイミングもあるだろうしね。

だから持っていって。これがあれば、

私もあなたといつでも連絡が取れるし」

「本当にありがとうございます。大事に使います」

「旅立つ若者へ、せめてものはなむけよ」

チユリさんは優しい笑顔でそう言った。


プレトは自宅で溶液を作りはじめる。

ラピス溶液と成分が同じだったあの溶液だ。

あると便利そうだから、装備に加えようと思ったのだ。

でも、追放のきっかけになったものを持っていくのは

不思議な感じがする。

ルリスにもそれを渡しておきたかった。

この溶液は友人にとっても役立つだろうし、

一応、連れて行けないことへの謝罪の気持ちも含まれている。

実は、出発前に挨拶がしたいと、

ルリスから先ほど連絡があったばかりだ。


プレトは作りはじめた。

材料は、オオザリガニモドキが脱皮した甲羅と、

エノキマイマイの殻、ヨセフという品種のアンズ、

その辺に生えているミント、ラベンダー、シソ、ドクダミ。

香りを良くするために、ラベンダーを倍量にして、

あとはだいたい、、、




続きは、こちらから、どうぞ!

【連載小説】プレトとルリスの冒険 – 「第5話・別れの挨拶」

by RAPT×TOPAZ




皆様に沢山の祝福が望みますように

むね


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